労働者M

昨日の話・・・。 

 先輩が見に行く予定だった、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(ex有頂天のKERAさん)作・演出の芝居「労働者M」。 
先輩のご長男”なおなお”が熱を出してしまったため、先輩は観劇を断念。 
ということで、「見に行く?」と聞かれ・・・・ 

 ・・・通勤電車の階段のところにいつも、東急文化村の芝居の看板が出ていて、しばしば目に留まるんだけど、なかなか見に行けないのが現実(チケットも、思い付きじゃ取れないしね)。この「労働者M」も、堤真一さんに小泉今日子さん、松尾スズキさん、とキャスティングも面白そうだなぁ、と思っただけで・・・。 

 「ちょうど興味あったんですよ。いいんですか?」とチケットをわけていただく。 

 ちなみに、KERAさんが、芝居やってることも、ケラリーノって名乗ってることもしらなかったのに、なんとなく、KERAさんのよーな気がしたのも不思議だ。 

あらすじ 

近未来の収容所を舞台に繰り広げられる奇妙なSF改革喜劇 

そう遠くない未来。 
三年前に終わったばかりの戦争で、人類はその数の約7割を失った―。 
ある国の“収容所„がこの物語の舞台。 
“収容所„を管理する組織はかつて収容されていた人々で構成されている。 
昨日まで収容されていた者が、今日は収容する側に回ることもあり、 
明日は再び収容される側に戻ることもあるのでそこには多くの混乱が生じるのだった。 
最高幹部の何人かの地位は安定し、彼らは決して管理される側からはずされることは 
ないと思っていた。トップの位置にいた男が消息を絶つまでは―。 
とたんに揺れ動く組織の人間関係。崩れ落ちる足場。 
サイレンが鳴り響き、囚人達の反乱が始まる―。 

***以下ネタばれ注意*** 

  7時スタートで、15分の休憩をはさみつつ10:30終了。長いっ! 
まぁ、先日の聖飢魔Ⅱの復活ミサに比べると短いが(笑) 

 感想?なんて言ったら良いんだろ?(笑)。 

 KERAさんの芝居を見るのは初めてなんで、「ちょっとついていけなかったなぁ~」、なんておもいながら、他の人のレビュー見てみると、相応のお芝居ファンも「意味不明」とこきおろしていたりする。そか、分からなくてフツーなんだな、と。でも、面白かったってレビュー書いてる人も結構いる。 

 面白かったんだよぉ。松尾スズキさんや犬山イヌコさんほか、俳優陣が魅せ、笑わせてくれた。イイ。 

 で、各所に、いろんなテーマが散りばめられてた。 
格差社会、支配階級と被支配階級、自立と依存、社会不安、閉塞感、鬱、戦争、平和、貞操観念。いろんなことが並んでるんだけど・・・これが収束していかない・・・。 

 ・・・・つながらない・・・・ 

 笑えるシーンはいくつもあって、面白かったんだけど、テーマをつかもうとすると、つかみきれない、って感じかな。 

 まぁ、世の中の混沌(CHAOS)具合を正しく捉えて、そのまま表現すると、ああいう表現になるのかもしれない。シュールリアリズムにも通じるような・・・KERAさんが表現したいものはそういうものなのかもしれない・・・。こういう理解でいいのかな・・・。 

 まぁ、ひとことでいうなら「難しかったぁ~」ってことかな。 

 ほか舞台の使い方・・・特に画像をステージに投影する表現は初体験だったりするもんで、素直に驚いたし、面白い使い方してたし、効果としてもすごい良かったなぁ~。 

 「良かったの?悪かったの?」って聞かれたら?。良かったよん。

日々徒然…

Posted by たいぞう